不動産投資の最新動向
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2020年4月30日(木)
一挙公開!土地活用で収益を得る6つの選択肢
遊休地の扱いに困った土地オーナー、あるいは相続で土地を受け継いだ人の多くが、土地活用の選択肢を探し求めています。本記事では、不動産投資塾新聞社の知る土地活用の手段について、スタンダードなものから最近流行のものまで一挙に紹介します。それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。なお、土地活用の手段については自己活用のみとし、売却や借地といった手法は除いています。
アパート・マンション建設
手持ちの土地に収益物件を建て、賃貸に出す手法です。土地活用の定番スキームといっていいでしょう。
建築する物件は木造アパートから鉄筋コンクリートのマンション、戸建て賃貸まで、予算と土地の条件によって様々です。
◆メリット
・空室が多くならなければ、大きな収益が得られる
・売却時の資産価値をバリューアップできる可能性がある
・相続税の軽減効果が大きい
◆デメリット
・非常に多額のコストがかかる
・立地によっては赤字経営になる可能性がある
・相続時の遺産分割が難しくなる
駐車場
土地を月極駐車場やコインパーキングにして活用する方法です。こちらも古くからある手段です。
一般的にはコインパーキングのほうが、機械の導入費用がかかる代わりに収益は高くなります。
◆メリット
・投資額が安い
・後から他の活用手段に変更しやすい
・狭小地や変形地でも可能
◆デメリット
・利回りが低い
・固定資産税や相続税の課税額が高い
太陽光発電
土地に太陽光発電の設備を設置し、売電によって利回りを得る手法です。しばらく前に大変注目を集め、多くの土地オーナーが実行していました。
しかし、売電価格の見直しにより近年は人気が下火になっているようです。
◆メリット
・建物建設に比べれば投資額が安い
・売電価格固定により、収益が20年安定する
◆デメリット
・日当たりのよく広大な土地に限られる
・設備のメンテナンス費や修理費がかかる
・今から始めても以前の条件より売電価格が安い
トランクルーム
土地内にトランクルームを設置して、契約者の荷物を入れることで収益を上げる方法です。専門業者に土地を一括借り上げしてもらうサブリース方式と、自分で設備を購入して設置する方法があります。利回りが高いのは自己購入のほうです。
◆メリット
・建物に比べると設置費用が安く、他の活用法への転用もしやすい
・建物を建築するのと同様の節税メリットが得られる
◆デメリット
・利回りがそれほど高くない
・人が密集する地域や港湾近くなど、適した場所が限られる
コインランドリー
土地の上にコインランドリーを建てる手法で、近年になって注目を集めています。
他の手段のように賃料や利用料で収益を得るのではなく、コインランドリーを実際に経営してお客さんを集め、使用代金によって利益を上げるのが最大の特徴です。
不動産活用というより店舗経営に近いといえるかもしれません。
◆メリット
・土地建物だけでなく、洗濯機などの設備も資産になる
・現金商売のためキャッシュインの遅延がない
・繁盛すれば大きな収益が得られる
◆デメリット
・賃貸物件に比べて融資が降りにくい
・建築費だけでなく設備の導入費用がかかる
・周辺環境のリサーチや価格調整、広告など経営が難しい
賃貸併用住宅
一つの住宅を自己居住部分と賃貸居住部分に分ける手法です。
活用した土地に自分が住んでもいい、という場合の選択肢になります。
◆メリット
・自己居住の住宅が収益を生む資産になる
・固定資産税や相続税の節税メリットが高い
・「自分も住む」と考えれば、出費が割安になるケースがある
・事業用ローンではなく、金利の安い住宅ローンが使える
◆デメリット
・建物を取り壊したい場合に非常に煩雑になる
・立地によるものの、入居付けがしづらい場合がある
・自宅の敷地に入居者が足を踏み入れることになる
自分ができること、求めることに応じて判断しよう
以上が、代表的な土地活用の手法です。
他にも介護施設建設やサ高住建設、商業店舗建設など様々な土地活用法の情報が集まっていますが、今回はあまりに事業経営に寄りすぎているスキームは除外し、ベーシックな手段と問い合わせの多い手法を紹介しました。
どの手法も、結局のところ一長一短です。
メリットとデメリットを勘案し、自分が求めるリターンの種類と程度に応じて賢く判断しましょう。
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著者紹介
不動産投資塾編集部不動産投資塾編集部
投資への関心が高まる中で、高い安定性から注目を集める不動産投資。しかし不動産業界の現状は残念ながら不透明な部分が多く、様々な場面で個人投資家様の判断と見極めを要します。一人ひとりの個人投資家様が正しい知識を身に付け、今後起こり得るトラブルに対応していくことが肝要です。私たち一般社団法人首都圏小規模住宅協会は、投資用不動産業界の健全化を目指す活動の一環として本サイト「不動産投資塾新聞社」を介し、公平な情報をお送りいたします。