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不動産投資でセミリタイア、FIREは可能?

目次

昨今はコロナ禍の影響などで働き方に対する考え方が多様化し、セミリタイアを目標とする30代、40代が増えています。

また、最近はセミリタイアと同じく仕事の重圧から解放されるFIREというライフスタイルも注目されているよう。

セミリタイアやFIREは、不動産投資によって実現できるのか解説しましょう。

セミリタイア、FIREを実現する資産の目安

FIREとは、Financial Independence, Retire Earlyの略で、「経済的自立と早期リタイア」のこと。

セミリタイアは、退職した後もフリーランスなどとして、不定期に働き続けるスタイルを指します。

FIREの場合は働かずに資産運用などによって生計を立てること。不動産投資家などです。

では、どのくらいの不労所得があればFIREを実現できるのでしょうか。

FIREには「6%ルール」というものがあります。

これは「1年の生活費の17倍の資産を築き、それを年利6%で運用すれば生活を維持できる」という目安のことです。

例えば年間の生活費として年間600万円必要ならば、17倍の約1億円の資産を手に入れて運用すれば、資産を切り崩すことなく生活ができるのです。

セミリタイア、FIREに不動産投資は有効?

一般的にセミリタイア、FIREを実現するには、不動産投資が有効だといわれています。

その理由は3つのメリットがあるからです。

①長期間安定した収入が得られる
不動産投資を行うと毎月安定した家賃収入が得られます。

しかも収益物件の寿命は数十年に及ぶので、その期間ずっと現金収入が得られることに。

②レバレッジ効果が高い
少ない自己資金で大きな投資ができることを「レバレッジ効果」と呼びます。

不動産は株式投資などと違い、その資金を金融機関から借りることができる数少ない投資なのです。

それゆえ、レバレッジ効果によってより早くセミリタイア、FIREを実現できる可能性があります。

③手放しで運営できる
セミリタイア、FIREを実現したい人のほとんどの理由は、仕事の重圧から解放されて自由に生きたいから。

不動産投資ならば、運営を管理会社へ委託することができるので、他の投資対象と比べて圧倒的に自由な時間を手に入れやすいでしょう。

セミリタイア、FIREを狙って失敗した例

以上のように、不動産投資によってセミリタイアやFIREを実現することは可能です。

しかし、必ず成功できるわけではありません。その失敗事例を紹介しましょう。

失敗例① Aさん 47歳 会社員
Aさんの夢はFIRE。40代のうちにサラリーマンを辞めて、悠々自適な生活を送ることでした。

そこで目を付けたのがマンション投資。

ある日偶然にも、不動産会社の営業マンから電話があり「とりあえず、2000万円台の新築ワンルームマンションからはじめるのがおすすめですよ」と提案されました。

続けて、「軌道に乗って売却や買い増しを繰り返していけば、数年後に資産1億円に届きますよ」と甘い言葉で心を揺さぶられました。

その気になったAさんは、「2000万円台ならば自分のお金がほとんどなくても銀行ローンで買える!」と、リスクを考えずに飛びついたのです。

ところが最初の入居者が出て行った後はなかなか客付けができず、家賃を大幅に下げることに。

さらに周辺の物件相場も下がって、キャピタルゲイン(売却益)も期待できなくなりました。

結局、Aさんは5年経った今もサラリーマンのまま。

所有する物件はその1戸だけで、FIREへの道筋はまだ見えていません。

失敗例② Bさん 51歳 会社員
Bさんは10年前に数千万円の融資を受けて地方の中古1棟マンションを購入しました。

格安だったので高利回り、そして何より初めから複数戸の家賃収入があるので、より早くセミリタイアが実現できると考えたのです。

シミュレーションでは年間約400万円のキャッシュフローがありました。

ところが実際に運営を始めると、エアコンや給湯器の故障、雨漏りなど損傷の連続。

さらに、近くの大規模な工場が撤退したことで入居者は激減してしまいました。

資産形成どころか、現在は黒字経営がやっとという状態です。

不動産投資はセミリタイア、FIREに向かない?

不動産投資でセミリタイア、FIREを実現するには、最低でも次の3つのポイントをクリアする物件を手に入れましょう。

1.複数戸
生活を維持できるほどの家賃収入を得るには複数戸所有する必要があります。

2.高利回り
いくら複数戸所有していても利回りが低ければデメリットになります。

3、空室に困らない
好立地や行き届いた管理などで長期間空室に困らないことが重要です。

上記は誰でも欲しがる物件なので、手に入れるのは至難の業でしょう。

また、多くの人は、年収や融資の問題などで、最初から1億円前後の投資物件を手に入れることは不可能です。

そのため初めは手頃な価格の物件を購入し、買い増しなどによって徐々に資産総額を増やしていくしかありません。

以上の理由から不動産投資でセミリタイア、FIREを実現するには、相当の努力と根気が必要といえます。

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著者紹介

不動産投資塾編集部
不動産投資塾編集部

投資への関心が高まる中で、高い安定性から注目を集める不動産投資。しかし不動産業界の現状は残念ながら不透明な部分が多く、様々な場面で個人投資家様の判断と見極めを要します。一人ひとりの個人投資家様が正しい知識を身に付け、今後起こり得るトラブルに対応していくことが肝要です。私たち一般社団法人首都圏小規模住宅協会は、投資用不動産業界の健全化を目指す活動の一環として本サイト「不動産投資塾新聞社」を介し、公平な情報をお送りいたします。

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