不動産投資の最新動向
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2021年10月26日(火)
少額不動産投資が大流行中!? そのメリット、デメリットを徹底解説
不動産投資と聞くと、少なくても数千万円以上の資金が必要というイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。
ほとんどの投資家は、この資金を調達するために、金融機関から融資を受けています。
しかし、最近注目を集めている少額不動産投資なら、1万円程度の資金からスタートできるので、融資を受ける必要がありません。
では、デメリットはないのでしょうか?
少額不動産投資のおもな選択肢は3種類
一言で少額不動産投資といっても、その種類は複数あります。
おもなものは「REIT(不動産投資信託)」「不動産クラウドファンディング」「不動産小口化商品」の3種類。
それぞれのメリット、デメリットには次のとおりです。
「REIT(不動産投資信託)」
REITとは「Real Estate Investment Trust」の略で、不動産投資信託のこと。
その仕組みは、不動産投資法人が投資証券を発行することで投資家からお金を集め、それを元手にさまざまな不動産投資を行って、賃貸収益や売却益などを投資家に分配するものです。
この仕組みはアメリカで生まれ、日本の法律に則ったものはJ-REIT(ジェイ・リート)と呼ばれています。
メリット
・流動性が高い
J-REITは証券取引所に上場されている商品なので、証券会社を通じて手軽に売買できる。
・5万円程度から購入可能
J-REITの価格は銘柄によってかなり差がありますが、5万円程度から購入可能なものもあります。
デメリット
・投資先の不動産を選べない
投資先となる不動産は、運用の専門家が選択します。したがって投資家自身が選ぶことはできません。
・相場の変動が激しい
株式同様に手軽に売買できるゆえに、相場が急激に変動する可能性があります。
「不動産クラウドファンディング」
クラウドファンディングとは、プロジェクトの実現などの資金を調達するために不特定多数の人に出資を呼びかけ、出資者はそのプロジェクトのリターンをえられるという仕組み。
不動産クラウドファンディングにとってプロジェクトとは、特定の不動産への投資です。
メリット
・1万円程度から出資(投資)できる
1口当たりの額はそれぞれですが、1万円程度から出資できるクラウドファンディングもあります。
・出資先の不動産を選べる
REITと違い不動産クラウドファンディングの場合は、出資先の不動産を選ぶことが可能。
中には東京のど真ん中のオフィスビルやマンションもあります。
デメリット
・流動性が低い
J-REITのように証券取引所を通じて売買できないので、流動性は低いといえます。
・希望する物件に出資できないことがある
立地がいい物件や利回りが高い物件への出資は応募が殺到します。
そのため、希望する物件に出資できない場合もあります。
「不動産小口化商品」
不動産小口化商品とは、都心のオフィスビルなど単独で購入するのが困難な高額物件を、1口100万円程度に小口化して販売。
賃料収入や売却益を投資額に応じて投資家に分配する商品です。
REITと違って現物不動産の所有権を取得することができます。
メリット
・数十億円する物件の所有権の一部を100万円程度から購入できる
不動産小口化商品は、REITと異なり現物不動産の所有権を取得することができます(不動産クラウドファンディングの一部でも可)。
そのため、売却によるキャピタルゲインも期待できます。
・手間がかからない
所有権はあるものの、物件の運営は販売事業者が行うので手間がかかりません。
・相続税対策になる。
通常の不動産投資同様、不動産小口化商品は現金よりも評価額が下がるので、相続税対策になります。
デメリット
・利回りが低い
不動産小口化商品の対象となる物件は、好立地の人気物件が多く、そもそも利回りが低めです。
そのうえ、運営会社が手数料を差し引いた利益を受け取ることになるので、利回りは現物不動産投資より低くなりがち。
・選択肢が少ない
不動産小口化商品は最近出回り始めたものです。
そのため選択肢が少なく、現状はいつでも条件に合う物件が買える状況ではありません。
最大のネックは手数料がかかり、レバレッジ効果が利用できないこと
以上のように少額で始められる不動産投資は複数あります。
しかし、上記3種類の商品には共通する大きなネックが2つあるのです。
それは運営会社に対する手数料がかかることと、融資によるレバレッジ効果が利用できないこと。
もちろん投資なので元本保証もありませので、投資としての旨味は現物不動産投資のほうが上といえるでしょう。
とはいえ、自己資金の関係などで少額不動産投資のほうが向いている場合もあるので、興味がある人は一度専門家へ相談することをおすすめします。
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著者紹介
不動産投資塾編集部不動産投資塾編集部
投資への関心が高まる中で、高い安定性から注目を集める不動産投資。しかし不動産業界の現状は残念ながら不透明な部分が多く、様々な場面で個人投資家様の判断と見極めを要します。一人ひとりの個人投資家様が正しい知識を身に付け、今後起こり得るトラブルに対応していくことが肝要です。私たち一般社団法人首都圏小規模住宅協会は、投資用不動産業界の健全化を目指す活動の一環として本サイト「不動産投資塾新聞社」を介し、公平な情報をお送りいたします。