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不動産投資の最新動向

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不動産投資で赤字まっしぐら!? 失敗投資家たちのお先真っ暗な末路

目次

手堅く儲けるために始めた不動産投資。気づけば空室だらけになり、利益が出るどころか支出ばかりかさむという事態に陥る不動産投資家は、決して少なくありません。

今回の記事では、そのような失敗投資家たちのたどる末路を紹介します。

有名大家の成功体験に自分を重ねて失敗する投資家たち

不動産投資を実践する際、初心者の多くは成功した先輩の話から成功法則を学ぼうとします。

実際に自ら不動産投資で成功した有名大家の体験談により、「自分も同じように成功したい!」と刺激を受けるのです。

特に有名大家の一部は、「元サラリーマン!」「元フリーター!」といった肩書きを掲げ、多くの初心者投資家の共感を呼ぼうとします。

しかし、先輩大家の武勇伝を鵜呑みにして安易にチャレンジすると、悲惨な末路が待っているのです。

「地方高利回り物件」投資で大失敗

有名大家の成功ノウハウには、再現性がない場合が非常に多いのです。

「実体験だから信じて間違いないだろう」というのはあまりにも浅はかな考え方。

たしかに、地方の高利回り物件で大きな富を築いた有名大家も存在します。

実際、だれも見向きもしないような田舎の木造アパートを購入し、利回り20%で運用したケースもあります。

ただし、ここで冷静に考えてほしいのは、物件の高利回りには理由があるという事実。

たとえば、先の例の大家は、アパートじたいは格安で購入していますが、内装をフルリノベーションし、最先端のデザインで再生しています。

多額のコストと手間がかかっており、サラリーマン投資家が容易に真似できる手法ではありません。

書籍を出版した某有名大家の真似をして大損!

この有名大家は、「自らのノウハウを開示する!」とうたった書籍を出版していました。

書籍の売れ行きはよく、多数の投資家が、書籍に掲載された地方高利回り物件投資を実践。田舎のボロアパートを購入したのですが、その多くは入居者がつかず、物件を安値で手放す羽目に陥りました。

なかには、ローン破綻に陥った投資家もいます。

有名大家の成功は、「属性や資産背景などのスペック」「努力」「才能」「運(タイミング)」「市場環境」などが付随した結果。

知識だけを得てそのまま真似しようとしても、失敗は必至です。

高属性の人でも!? 失敗事例は後を絶たない

「不動産投資に失敗するのは貧乏人だけ」「安定した収入がある自分たちが失敗するはずはない」と、たかをくくっている高所得者投資家も多く見られます。

しかし、大手企業のサラリーマンや公務員など、安定した高収入が見込める人でも、不動産投資に失敗する人は後を絶たないのです。

「高属性サラリーマン」が失敗してしまう罠

いかに上場企業に勤めていていかに高年収でも、実はその種のサラリーマンは、一般的なサラリーマンよりも不動産投資に失敗するリスクが高いのです。

なぜなら、高属性のサラリーマンは金融機関の融資審査に通りやすいために、不動産投資を甘く見て事前のリサーチを怠り、知識や情報のないままに物件を購入してしまう傾向にあるからです。

高額の融資が得られるからといって高価格の物件を購入したものの、入居者が入らず、多くの高属性サラリーマンが失敗の憂き目を見ています。

不動産屋に狙われる高属性サラリーマン

高属性のサラリーマンが不動産投資に失敗しやすい背景には、彼らが不動産会社からカモとして狙われているという事情もあります。

多額の融資が得られるために、限度いっぱいまで物件を買わせる営業手法がはびこっているのです。

不動産会社からすれば、「とにかく高額の物件を複数棟売りたい!」という一心。

営業マンは、物件の収益性は無視して、大規模な物件をひたすら売ろうとします。そのカモにされた結果、儲からない物件ばかり多数保有しているという悲惨な状態に陥ってしまうのです。

さらに、規模の大きな高額物件は修繕費をはじめとした多大なコストがかかるもの。

儲からない物件を抱えさせられたうえ、高額のローンや多額の出費ばかりが重なり、多くの高属性サラリーマンが破綻に追い込まれているのが実態なのです。

売却益狙いの投資が失敗を招く

近年、高属性サラリーマンや公務員といった人たちが不動産投資に失敗するケースが相次ぎました。

この背景には、売却益目的の投資が増えたという事情があります。

不動産投資には、コツコツと月々の家賃収入を手堅く稼ぐ「インカムゲイン」と、売却して多額の利益を得る「キャピタルゲイン」の2つの利益があります。

従来、サラリーマンや公務員のような投資家は、インカムゲイン狙いであることがほとんどでした。

しかし、不動産売却によるキャピタルゲインで大儲けする有名大家が相次いだ2015年頃をピークに、状況が変わってきます。

ちょうどそのころを境に、サラリーマンや公務員の投資家が増え、キャピタルゲインで大儲けした有名大家の話を鵜呑みにして、売却益目的での不動産投資を始めたのです。

リーマンショック後に市況が落ち込んだタイミングで物件を手にした有名大家は、売却で儲けることができました。

ところが、物件購入が遅れた後追い投資家のほとんどは、キャピタルゲインを得る目的を達成できなかったのです。

市場のトレンドにうまくマッチしなければ、物件が買値より高く売れるケースはそうそうありません。

先人の武勇伝が参考にならない例です。

ある公務員の恐ろしい末路

とある公務員の初心者投資家は、会費数十万円を払って、有名大家が主宰する投資塾に通っていました。

その塾は、会員限定の特別な物件を紹介してもらえるというメリットが人気を呼び、彼も実際に2億円の地方RC造マンションを購入したのです。

公務員というその人の属性も手伝って、諸経費の分も含めたオーバーローン融資を受けることに成功。

しかし、購入後1年経過した頃から空室が続出しました。

家賃収入は減る一方で、売却しようとしてもまったく売ることができません。

しかも、ファミリータイプの広い部屋ばかりの物件だったため、リフォームで挽回しようとしても費用の見積もりは高額にのぼりました。

その投資家は、もはや資金が枯渇した状態でしたので、リフォームの費用を払うことすら不可能。

結局、購入時より大幅に値段を下げてなんとか売ることはできたものの、不動産経営開始からたった数年での出来事だったため、ローンの残債はほとんど残ってしまいました。

結果的に自己資金を持ち出して残債の支払いを行なったため、多額の借金が残っただけという無残な結果になってしまったのです。

成功者の儲け話を盲信するな

ここまでに紹介した不動産投資家の失敗話は、すべて事実に基づいています。

世の中には「生命保険や年金代わりになる」「相続税対策として有効」「サラリーマンでも億万長者に」など、耳障りのよいうたい文句で不動産をセールスしていたり、セミナーを開催したりしている業者や有名大家が無数に存在します。

プロや成功者だからといって、その話を決して鵜呑みにしてはいけません。

取り返しのつかない事態に陥り、後悔してからでは、後の祭りなのです。

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著者紹介

不動産投資塾編集部
不動産投資塾編集部

投資への関心が高まる中で、高い安定性から注目を集める不動産投資。しかし不動産業界の現状は残念ながら不透明な部分が多く、様々な場面で個人投資家様の判断と見極めを要します。一人ひとりの個人投資家様が正しい知識を身に付け、今後起こり得るトラブルに対応していくことが肝要です。私たち一般社団法人首都圏小規模住宅協会は、投資用不動産業界の健全化を目指す活動の一環として本サイト「不動産投資塾新聞社」を介し、公平な情報をお送りいたします。

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