不動産投資の最新動向
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2020年4月30日(木)
話題沸騰!クラウドファンディング型不動産投資は儲かるのか
小額から始められる新しい不動産投資の手法として注目を浴びる、クラウドファンディング型不動産投資。数万円から始められる不動産投資という広告を目にすることが増えましたが、利回りやREITとの違いはどういったものがあるのか、しっかりと概要を知っておくことが必要です。
クラウドファンディング型不動産投資とは
クラウドファンディング型不動産投資は、クラウドファンディング事業者が投資家から資金を集めて不動産を取得・運用し、得られた利益を投資家に分配するという仕組みの不動産投資です。
たとえば、以下のような事業者によって募集されています。
・Rimple
https://funding.propertyagent.co.jp/
・CREAL
https://creal.jp
・クラウドリアルティ
https://www.crowd-realty.com
・Jointα
https://jointocrowd.jp
自分で選んだ物件に少額投資できるのがメリット
クラウドファンディング型不動産投資と現物不動産投資、それとREITの特徴をそれぞれ比較すると、以下の表のようになります。
簡単にいえば、クラウドファンディング型不動産投資のもつ大きな強みは、「融資を含めた自己資金では手の出ないような物件に、少額から投資できる」ことです。
クラウドファンディング型不動産投資の場合、最低金額だと一口1万円程度から参加が可能です。こんな少額でスタートできる案件はREITでもなかなか存在しません。
また、REITに比べると投資対象になる物件の詳細な情報が開示されており、自分で納得できる物件を選んで投資できるのが大きなメリットです。
加えて、現物不動産のように管理コストが発生することもなく、空室が出ても「自分の持っている部屋が空いたら収入ゼロ」といったことにはならないのでリスク軽減ができます。
不動産投資に興味を持っていたけど、借金するリスクをとったり運用開始後の収支が読めなかったりするのが嫌で敬遠していた……という投資家の多くから、手軽に始められる投資手法として支持を得ているようです。
元本割れの可能性も?
一方でデメリットも存在します。まずは、物件価格が下落して元本割れするリスクが存在すること。
REITの場合はファンドが分散投資をしているので一つの物件が値下がりしても他でカバーすることが可能ですが、クラウドファンディング型不動産投資の場合は投資物件の値下がりがダイレクトに効いてしまいます。
分散投資をしたいのなら、自分自身で複数の物件に投資をしなければなりません。
レバレッジを効かせられないのもデメリットです。
不動産投資は金融機関からの融資を得ることによって自己資金の何倍もの投資をできるのが醍醐味ですが、今のところクラウドファンディング型不動産投資で金融機関からの融資を活用できたという情報は入っていません。自己資金の範囲内での運用しかできないのが現状なのです。
最後に、胴元であるクラウドファンディング事業者に発生するフィーがあることは忘れないようにしましょう。事業者から開示されている情報をよく調べ、本当に利回りの狙える条件なのかを吟味してから投資を決断するようにしてください。
まずは少額でお試しが無難か
話題のクラウドファンディング型不動産投資について、メリットとデメリットをまとめました。
基本的には、大儲けすることは期待できないローリスクローリターン寄りの堅い投資です。ファンディングの実績もまだそれほど多くはないので、まずは少ない金額で運用期間の比較的短い案件に張ってみて、感覚をつかむのがいいかもしれません。
また、株式投資や投資信託、FXなど、少額から始められる投資はクラウドファンディング型不動産投資以外にも多数存在します。
様々な手法の強みと弱みをよく認識したうえで、自分自身がどのような投資をやりたいのかを明確にして投資対象を選ぶ必要があるでしょう。
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著者紹介
不動産投資塾編集部不動産投資塾編集部
投資への関心が高まる中で、高い安定性から注目を集める不動産投資。しかし不動産業界の現状は残念ながら不透明な部分が多く、様々な場面で個人投資家様の判断と見極めを要します。一人ひとりの個人投資家様が正しい知識を身に付け、今後起こり得るトラブルに対応していくことが肝要です。私たち一般社団法人首都圏小規模住宅協会は、投資用不動産業界の健全化を目指す活動の一環として本サイト「不動産投資塾新聞社」を介し、公平な情報をお送りいたします。