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西野ジャパンの秘策が炸裂した。24日に行われた2018 FIFAワールドカップ ロシア・グループステージ第2戦のセネガル戦、前半終了間際に日本代表の仕掛けたオフサイドトラップが見事に決まった。

“秘策”でピンチを乗り切った日本

1-1で迎えた45分、日本は自陣の右サイドでセネガルにFKを与えたが、用意してきた“秘策”でピンチを乗り切った。キッカーのMFバドゥ・エンディアイェがペナルティエリア内へボールを蹴り込もうとした瞬間、横にまっすぐ伸びた日本のディフェンスラインが一気に上がり、セネガルの選手たちをオフサイドポジションに置き去った。思い通りに相手が罠に引っかかり、試合中継ではDF吉田麻也のどこか“してやったり”な表情が映し出されていた。

リスタートを含めて隠しているものは、これからチーム内でさらに詰めていきたい

西野朗監督はこれまでセットプレーでの秘策を示唆してきた。W杯開幕直前の12日に行われたパラグアイ戦後、「すべてはコロンビア戦に向けて、オープンにできる部分と、出したくない部分というのはある。リスタートを含めて隠しているものは、これからチーム内でさらに詰めていきたい」とコメント。

ベースキャンプ地のカザンに入り、練習2日目の15日にもセットプレーの守備を確認。「チームとしてまともに対抗できない部分も考えられるので、変化させた部分は使いたい。一朝一夕にパーフェクトにできるとは思っていないが、けん制したり探ったり、変化をもって多少リスクがあってもトライしていかないといけない」と語っていた。

神業的なオフサイドトラップ

初戦に集中して準備を進めてきたが、コロンビア戦で秘策の1つと見られるオフサイドトラップは発動しなかった。吉田はセネガル戦後に「本当はコロンビア戦でやろうって話だったけど、ただ状況的に難しいかなと判断してやらなかった」と説明。臨機応変にタイミングを見極め、5日後のセネガル戦で鮮やかにサインプレーを成功させた。これにはディフェンスリーダーの吉田も「ハマってよかった」と笑みをこぼした。

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長谷部 誠

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